ナチュラルカラーのヌメ革って独特な雰囲気があって、使っていて楽しいんですよね。
キズ付きやすいものの、相当丈夫なので歴戦のキズをアジとして楽しめる人には本当にオススメです。
ですが、ヌメ革は水分にめちゃくちゃ弱くて、ちょっと水滴がつくと水シミになってしまったりします。
案の定、僕のカバンも水シミがいくつか出来てきたので、放置してたメンテナンス(手入れのこと)と同時にシミ消しをしたいと思います。
この記事に書いてあること
ヌメ革のカバンをキレイにするよー!
ヌメ革は、ベジタブルタンニン鞣しといって植物由来の成分で鞣されている自然に優しい革です。
革の中ではもっとも風合いを楽しめ、経年変化の変化量も大きいので愛好家がたくさんいますね。
ある意味もっとも革らしい革で、きちんと手入れをすれば何十年も持つ堅牢さもあるんですよ。
ということで、何十年も持ってもらうために手入れをしていきましょう。
ヌメ革のバッグの手入れ手順
夏場に結露しまくってたペットボトルを不注意で当ててしまって出来たフラップ(蓋部分)の水シミ。
使っていて一番目に入る部分だったので、気になってしょうがありませんでした。
ここを消していきますね。
用意するのは綺麗なウエス。
使い古しの汚いぞうきんでも問題ないと思いますが、失敗すると取り返しがつかなくなるので100均などで用意した方が無難でしょう。
1,ブラシでホコリを落としましょう
馬毛ブラシでサササッと細かいところのホコリを払っていきましょう。
縫い目や段差部分に意外とたくさんのホコリがあったりして嬉しいですね。
ゴシゴシするよりも、ホコリをパパッと払い落とすイメージでやってください。
2,水シミには水で対抗する
水シミって、普通に取ろうと思ったら相当苦労することになると思うんです。
シミ取り業者さんに高いお金を払ったりして。
なので僕の場合は、全体を水で濡らして水シミ部分を目立たないようにする、という風にシミ取りをしています。
この方法は手軽な反面、全体的に色が濃くなるというデメリットもあるので、もし試すときは自己責任でお願いしますね。
- 水シミを消さなくても問題ない
という場合は、ギュッとキツく絞ったウエスで全体をササッと拭く程度でいいと思います。
シミ取りを詳しく書いた記事もあるので参考にしてみてください。
≫「ヌメ革のバッグにできた水シミの落とし方!【鞄のしみ抜き】」
3,レザークリームを塗っていくよー
今回用意したのは、愛用しているコロニルの1909シュプリームクリームデラックス。
1909という数字にはコロニル社の最上級という意味が込められているそうですが、何の革でも使える万能なクリームなので一つ持っておくと便利です。
クリームを塗る時の注意点として「出来る限り薄く」してください。
というのも、薄いなぁと思った時はクリームをそこだけ足せばいいのですが、濃いなぁと思った時は手遅れになるからです。
やり直しが難しいので慎重すぎるぐらいでちょうどいいと思います。
このように指にすくって塗っていきます。
ペネトレイトブラシを使う人もいますが、クリームが一部分にドバっと付いてしまうことがあるので、僕は大事なものには指で塗ります。
シュプリームクリームに限らず、レザークリームはフタについている分を上手く使えば少量ずつ塗っていくことができます。
フタにクリームがなくなったら、フタを締めてシェイクしましょう。
ということで、クリームをどれだけ薄く塗れるか?で仕上がり具合が変わってきます。
不安な人はできるかぎり薄く、複数回にわけて仕上げる方法がオススメです。
一晩置いたら磨こう!
クリームを塗りたては色が落ち着かないので、一晩放置しておいた方がいいと思います。
夏場の暑い時期ならすぐに革表面も乾きますが、冬場だとかなり時間がかかってしまいますから。
クリームが乾いて馴染んできたら、一番楽しい艶出しが待っていますね。
今回はナイロンタオル(100均製)でサーッと磨いて終わりにしたいと思いますが、艶出しはブラシでじっくり磨いた方がいい艶が出ると思います。
タオルだと細かい部分は難しいので、手が届かない部分は豚毛ブラシも使いました。
時間のある人は、馬毛ブラシで丁寧にブラッシングするといい艶がでますよ。
まとめ
大体こんな流れでメンテナンス終了です!
カバンがキレイになると気持ちいいですねー。
手抜きメンテというほどでもありませんが、これぐらいなら時間的に20分もかかりません。
革を長持ちさせるために、年数回は手入れをする習慣をつけたいですね。
今回使った1909クリームはめちゃくちゃ万能すぎるので、身の回りの革製品をまとめて手入れするのもいいかもしれません。
ということで、ヌメ革のカバンの水シミ消しとメンテナンスは終了です。