ビジネス向け革財布に定評のあるGANZOならではのオシャレなシリーズ「KESEMA(ケセマ)」。
シャークレザーは厚みがあるので、ビジネス用途で使えるようなオシャレなものは珍しいですからね。
「鮫革の財布はカッコいいんだけど、バイカーズ系ウォレットしか無い。」と諦めていた方も必見ですよ!
ということで今回は、GANZOのシャークレザーシリーズについて解説していきます。
KESEMA(ケセマ)シリーズとは?
GANZOのシャークレザーシリーズ「KESEMA(ケセマ)」。
シャークレザーはその名の通り海にいるサメの革のことです。
後述しますが、KESEMAシリーズは純国産品。気仙沼のヨシキリザメを使っています。
また、あまり知られていませんが、シャークレザーはエイジングがめちゃカッコいいです!
(※鮫革、シャークスキンなど、いろいろな呼ばれ方をしているのですが、誤解を招くこともあるので今回はシャークレザーで統一させてもらいますね)
シャークレザーを軽く説明しましょう
サメといえば、ホオジロザメやイタチザメなんかの大型鮫がメジャーですが、ヨシキリザメは体長1〜2mと他のサメと比べても小さいんです。
イタチザメは大きいものだと6m以上ありますからね。そう考えるとヨシキリザメは1匹から取れる革の量も少なくて希少なんですよ。
小さいのでシボ感がやや細かいのもヨシキリザメの良いところですね。
また、シャークレザーは牛革や馬革とは違い、クロコダイルやリザードのようにエキゾチックレザーとして扱われています。
そして、専門のタンナーじゃないとキレイに鞣せないことはあまり知られていません。
哺乳類の皮だと毛抜き工程があるのが、爬虫類や魚類は鱗取り工程に変わるからですね。
そんなわけで、塩漬けした鮫皮の鱗を脱燐した後、銓掛けという工程でさらにキレイに鱗を落としてから鞣しに入ります。
シャークレザーの種類や歴史について詳しく知りたい方は、下記リンク先に詳しく書いているのでご覧ください。
ケセマシリーズの特徴
KESEMAシリーズは、
- 外装は気仙沼産ヨシキリザメ
- 内装はイタリア産のショルダーヌメ革
- コバは切り目本磨き
という、かなりこだわり抜いた作りをしています。
その他にも牛革にはない魅力がケセマシリーズにはたくさんあります。
水に強い
まずはこれ。シャークレザーは水に強いんですよ。
耐水性がとても高くて汚れがつきにくいという特徴があります。
多少荒々しく使っても問題ないのでガシガシ使っていきましょう。
雨の日でも心配せずに使えるのが、他の革にはないシャークレザーだけの魅力です。
メンテナンスが楽
水に強くて汚れがつきにくいということは、メンテナンスも簡単です。
濡れた布を固く絞ってサッと拭くだけで充分お手入れになります。
その分エイジングはゆっくりと進みますが、使えば使うほどツヤがドンドン出てきてシボ感がより強くなっていきますよ。
内装は牛革なので、コントラストを楽しめるのもいいですよね。
コバは切り目本磨きを採用
GANZOといえば、職人の洗練された縫製技術。
切り目本磨きは着色しないタイプのコバ磨きです。
シャークレザーと牛革をキレイに張り合わせて縫製したあと、コバを切り目本磨きでしっかりと磨き上げているんですよ。
僕はこのGANZOの切り目磨きを見てるとドキドキしてしまうぐらい好きなんですよねー。
GANZOのKESEMA(ケセマ)シリーズの財布紹介!
じつはGANZOのケセマシリーズ、知れば知るほどエキゾチックレザー好きにはたまらない仕様になっています。
カッチリ仕上げることで有名なGANZOですから、他ブランドの財布とは一味違うわけです。
実際、ここまでこだわってるシャークレザーの財布は相当少ないです。
マニアも唸るほど完成度の高いKESEMAシリーズを順番に紹介していきますね。
GANZO KESEMA (ケセマ) ファスナー小銭入れ付き長財布
ブランド | GANZO(ガンゾ) |
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サイズ | 100 × 190 mm 厚さ25mm |
札入れ | 2個 |
小銭入れ | 1個 |
内ポケット | 2個 |
カード入れ | 12個 |
素材 | 外装:気仙沼産 サメ革 内装:イタリア産ショルダーヌメ |
生産国 | 日本 |
値段 | 49,500円(税込) |
札入れ、小銭入れ、カードポケットも充実したオールインワンでスタンダードな長財布です。
牛革よりもシボは深いはずなのに、ここまでスタイリッシュに見えるのはGANZOのコバ処理の技術があるからこそでしょう。
さらに、ファスナーの位置が少し低くなってるのもポイントですね。
GANZOの細かい気配りを感じる、カジュアルでも使いやすい長財布です。
GANZO KESEMA (ケセマ) 小銭入れ付き二つ折り財布
ブランド | GANZO(ガンゾ) |
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サイズ | 93 × 106 mm 厚さ20mm |
札入れ | 1個 |
小銭入れ | 1個 |
カード入れ | 6個 |
素材 | 外装:気仙沼産 サメ革 内装:イタリア産ショルダーヌメ |
生産国 | 日本 |
値段 | 36,300円(税込) |
シンプルに仕上げた二つ折り財布もオススメです。
小銭入れ部分を直接縫い合わせているので、二つ折りでも2cmという薄さを実現。
カード入れも斜めにスリットが入っているので、出し入れしやすいようになっていますよ。
GANZO KESEMA (ケセマ) Lファスナー小銭入れ
ブランド | GANZO(ガンゾ) |
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サイズ | 75 × 110 mm 厚さ18mm |
外ポケット | 1個 |
小銭入れ | 2個 |
カード入れ | 3個 |
素材 | 外装:気仙沼産 サメ革 内装:イタリア産ショルダーヌメ |
生産国 | 日本 |
値段 | 29,700円(税込) |
内側にポケットが2つあるのでかなり自由な使い方が出来ますね。
紙幣を折りたたんでも収納できますし、鍵などを入れてもオッケー。
マチが広めなので仕事や私用など、自分に合わせて使えますよ。
GANZO KESEMA (ケセマ) コンパクト二つ折り財布
ブランド | GANZO(ガンゾ) |
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サイズ | 100 × 85 mm 厚さ20mm |
外ポケット | 1個 |
小銭入れ | 1個 |
カード入れ | 2個 |
素材 | 外装:気仙沼産 サメ革 内装:イタリア産ショルダーヌメ/サメ革 |
生産国 | 日本 |
値段 | 28,600円(税込) |
お札入れ、カード入れ、小銭入れ。最低限の収納をコンパクトに確保したミニ財布。
キャッシュレス化でミニ財布の需要は年々高くなってきているので、これからこういう財布がドンドン増えてくると思います。
小銭入れが覗き込みタイプなのがカッコいいですよね。
シャークレザーと気仙沼の関係なども
鮫といえば気仙沼が有名ですが、もちろんGANZOのシャークレザーも気仙沼産のものが使われています。
最後に、気仙沼とヨシキリザメについて語って終わりましょう。
気仙沼産のヨシキリザメとは
KESEMAシリーズで使われているサメ革は全て気仙沼産のヨシキリザメを日本で加工しているそうです。
宮城県 気仙沼はヨシキリザメの漁獲高が全国一位なのです!
そもそも革は食品の副産物だと言われていますが、ヨシキリザメも同じく捨てるところがない魚種なんですよね。
皮はもちろん加工されてシャークレザーに、さらには気仙沼の代名詞である高級フカヒレや、その他の肉はかまぼこになっています。
さらに、軟骨のコラーゲンは最近流行りの健康食品にも使われています。
KESEMA(ケセマ)シリーズの名前の由来は「気仙沼」の略だったりするのかも知れません。笑
気仙沼の復興のためにタンナーの技術を継承
実は2011年の東日本大震災前までは、気仙沼ではタンナーにサメの皮を卸すところまでしかしていませんでした。
しかし大震災後、長野県のタンナーさんが、気仙沼の復興を助けたいという想いからサメを鞣す技術を継承。
そして今では、水揚げから鞣しまでの工程全てを気仙沼でおこなえる用になりました。
KESEMAシリーズでは最終の仕上げは長野県で行われていますが、長野県のタンナーさんのおかげで気仙沼でもシャークレザーの加工品が発展するようになったんです。
お土産なんかでも、サメの革の加工品をよく見かけるようになりました。
いろんな人の想いが集結したからこそ、気仙沼産のシャークレザーが出来上がっていると思うと応援したくなりますね。
ケセマは長野県で仕上げてるよ
気仙沼で鞣したシャークレザーの最終仕上げは長野県で行われています。
一度鞣された革をもみほぐして水戻し、シャークレザーのシボ感をしっかりと持たせています。
その後染料でキレイに染め上げて乾燥させることでやっとシャークレザーの出来上がりです。
牛革と比べても工程数が段違いですよね。
まとめ
GANZOのKESEMAシリーズ。
本当にいい仕事してるなーって感動してしまいました。
ビジネスユースでも使える財布で、ここまでキレイに仕上げたサメ革の財布は他には無いです。
みなさんもぜひ、シャークレザーデビューしてみませんか?