コードバンの脱皮を試してみた結果・・・

コードバンの脱皮

コードバンの脱皮という言葉を知ってますか?

カネ(コードバンの表皮)を紙ヤスリなどで削って、ツヤを出しながら毛羽立ちを抑える手法のことです。

じつは、これをやるためだけに中古のコードバンの靴をわざわざ買ってしまいました。

そして、これをやるためだけにコードバンを今までメンテナンスしてきたわけです。

というわけで、今回はリーガルのコードバンチャッカブーツ最後の仕上げになります!

※ちょっと満足できなかったので次回もあるかも。

 

コードバンの脱皮に挑戦してみた結果

コードバンを脱皮させようとしているところ

インスタグラムで見つけた、個人的に今年一番ヒットした「コードバンの脱皮」。

コードバンの性質を利用して、起毛部分の毛足を短くしてしまうっていう方法なんですけど、これが画像で見るとクッソカッコいいんです。

で、脱皮には2種類あって、

  1. 400~1500番までの紙やすりで段階的に削っていく方法
  2. 激落ちくんで表面だけ削る方法

キレイになるのは1番のやり方なんですけど、今回は手軽な2番でやることに。

ものすごく粉が落ちるので、できれば外でやったほうがいいです。

あいにく今回は、雨が降ってて室内でやりましたけど、絶対に外がオススメです!

 

脱皮に必要なもの

  1. 激落ちくん(100均のもので代用)
  2. 靴用のクリーム(シュプリームクリームを使用)
  3. 粉がついても大丈夫なブラシ
  4. 仕上げ用ブラシ

準備の手間はかかるものの、揃えるものが少なくていいですね。

あとは勢いがあれば出来ます!

 

コードバンを脱皮していくよー!

コードバンの脱皮に使う激落ちくん

まずは心を落ち着けよう。こういうときは深呼吸が良いですね。

スーハースーハー。

 

 

こんな感じで精神統一が終わったら進めていきます。

後戻りはできません。

 

コードバンを激落ちくんで脱皮させていく作業

ああ、やっちまった。

クォーターっていうんですかね、靴の後ろの目立たない部分をコスってみました。

思ったよりも削れないので、根気のいる作業になりそうです。ステッチ避けるのもめんどくさい/(^o^)\

 

コードバンを激落ちくんで脱皮させていく作業2

うーん、このままいけそう!続行で!

 

コードバンを激落ちくんで脱皮させていく作業3

そのまま革靴の横も削っていきます。

表面がツルツルなせいで、ぜんぜん削れないけど。。。

ザラつきのある部分が最初に削れていくので、均一になるように注意しながら円を描くように滑らせます。

てか、革を削ることができるなんて激落ちくん怖くない?

一説によると歯も削ることができるらしくて、マジ有能です。

 

コードバンを激落ちくんで脱皮させていく作業4

ときどき指で触って肌質を確認しておきます。

ザラつきが残ってたらいやだもんね☆

 

コードバンを激落ちくんで脱皮させていく作業6

最終的にこんな感じで満足。

相変わらずステッチを傷つけないように気を使います。

広い面積はクルクルしてればいいのでラクなんですけどね。

 

コードバンの革靴を激落ちくんで脱皮してみた

いい感じでいけそうなのでアッパーもいきます。

ここらへんからめちゃくちゃ粉がでます。

たぶんザラいてた部分を全力で削ってる感じだと思う。

力を入れずにササッと何度も繰り返していくので、腕がおかしくなってきました。

ていうか、最初の靴磨きからずっと酷使されてますからね。右腕。

 

コードバンの脱皮に使った激落ちくん

激落ちくんの消費量は、片足につき一つぐらいでしょうか。

今回使ったやつは100均のパチモンなので、本物のほうだともっと削れるのかもしれません。

くっそ、本物を使いたい人生でした。。。

 

コードバンを激落ちくんで脱皮させていく作業5

20分ぐらいかけて左が終わりました。

様子を見ながらやってたので、慣れるともう少し早くなると思います。

しっかし汚い。

この粉、吸い込むと害がありそうです。マスク推奨です!(今更感)

 

コードバンの脱皮に際して出た粉を払うブラシ

とりあえず粉がうっとうしいのでブラッシングしてきました。

捨ててもいいブラシでやったんですけど、べつに粉が残るわけじゃないので毛足が長ければなんでもいいはず。

外は雨が降っていたため、台所にソッと流してきました。

手を洗ったときに水滴が散ってドキドキしたり・・・。近くにあるときに手洗いはダメ、絶対!

 

クリームで仕上げるよー

コードバンの脱皮に使うシュプリームクリーム

困ったときはコレ!

「コロニル1909シュプリームクリームデラックス!」

サフィールノワールもあるけど、なにかするときはコイツに頼ります。

名前変更前のディアマントのときから頼れる相棒です。

 

 

コードバンの脱皮に使うシュプリームクリームを塗っていくよー

革の表面を荒らしているおかげで、クリームの吸い込みがすごいです。

全力で塗っても大丈夫なのかもしれませんが、初回なのでかなり気を使いながら塗っていきます。

  • 一部分塗ってはブラシで広げて艶出し確認
  • 一部分塗ってはブラシで広げて艶出し確認
  • 一部分塗ってはブラシで広げて艶出し確認

感触を掴むまでずっとこんな感じでやります。

作業に夢中すぎて写真を撮ってませんでした(不覚!)

 

コードバンの脱皮終了後(左

なんやかんやすっ飛ばして脱皮が完了しました。

画面向かって右側(左足の方)です。

写真で見ると違いがわかりませんが、実際に見るとヌメッとしています。

ほら、なんとなく透明感ありません?

心の目で見て!ほらほら!

 

脱皮前と脱皮後の比較

脱皮前のコードバン

脱皮前のコードバン

とにかく分かりづらいので脱皮の前後を比べてみますね。

これが脱皮前の側面。

 

脱皮後のコードバン

脱皮後のコードバン

これが脱皮後の側面・・・。

うーん、うーん。。。

側面は、もともとがツルツルだったので変化がほとんど見られません。

 

脱皮前のコードバンアッパー

脱皮前のコードバンアッパー

あ、アッパーなら分かりやすいかも!

↑が脱皮前のやつです。

ガサついてるのがわかりますか?

 

脱皮後のコードバンアッパー

脱皮後のコードバンアッパー

あの冬場のカカトのようなガサガサから比べると、ヌメッとしましたよね。

よかった。写真でも違いが分かる。

でも、もっとスムースになる予定だったので期待はずれ感があります。

もう一回やるか?・・・うーんうーん。

紙やすりでやるのか、それとも正規の激落ちくんでやるのか。悩みますねー。

 

まとめ

コードバンの脱皮後

コードバンの脱皮後

実験用にいい靴が手に入って大満足です。

画像ではあまり違いが見れないものの、じつはめちゃくちゃ変わりました。手触りとか。

てか、コードバンを磨いていくと光が反射しまくって写真が取りにくいです。きっつい。

それだけ面白い素材でもあるんですけど。

もうちょい遊んだら、憧れのオールデンを買いますね!

 

▼今回使ったものリスト