「ビジネスファッションの第一印象は靴で決まる」と言われるように、革靴はビジネスファッションにおいてかなり重要なポイントです。
20代の頃はビジネスシューズにこだわる余裕がなかったかもしれませんが、徐々にデザインや機能性を重視するようにして、クオリティの高いビジネスシューズをはきたいところです。
そのためには、ビジネスシューズの選び方をマスターする必要があります。今回は、30代に入ってからビジネスシューズの選び方についてご説明します。
この記事に書いてあること
革靴の種類について
ビジネスシューズは、基本的には革靴を履くことになります。革靴と一言で言っても、そのデザインは様々なものがあります。
ストレートチップ
ストレートチップは、横一文字になっている切り替えの部分が、つま先に入っているデザインです。
ストレートチップの特徴は、つま先がシワになりにくいということです。シワが入るとお手入れに時間がかかりますが、ストレートチップはきれいな形状を保ちやすいです。
プレーントゥ
つま先部分などに、余計なデザインが施されていないのがプレーントゥです。靴紐のみですので、最もシンプルな革靴と言えるでしょう。
シンプルな革靴は様々な場面で活用することができるので、ビジネスシーンやカジュアルな場所問わず使用することができます。
モンクストラップ
モンクストラップは、バックルで留めることができるタイプの革靴です。靴紐タイプの革靴よりも、カジュアルでオシャレな雰囲気を出すことができます。
オシャレな雰囲気が強調される分、ビジネスシーンでは雰囲気に合わないこともあります。
ホールカット
ホールカットは、靴紐タイプの革靴ですがその大きな特徴は1枚の革で作られているということです。したがって、かかと部分以外には継ぎ目がありません。ホールカットも非常にシンプルなデザインですが、継ぎ目がないことによって上品な雰囲気を出してくれます。
また、作るためには技術力が必要になるので、高価になりがちでもあります。
ウイングチップ
ウイングチップは、デザインが特徴的でつま先の部分がW字に縫い付けられています。
見た目が鳥の羽根に見えるので、ウイングチップと名付けられました。ファッショナブルな雰囲気になるので、様々な場面で活躍できるデザインです。
Uチップ&Vチップ
ウイングチップはW字に縫い付けていますが、その縫い付け部分がU字になるとUチップ、V字になるとVチップです。これらの革靴は、靴に厚みを持たせることができるので、幅が広い足でもフィットさせやすい特徴があります。
デザイン的には、ウイングチップよりは多少シンプルな印象になります。
ローファー
ローファーは、U字になっているモカステッチが印象に残るスリッポンタイプの靴です。
靴紐がありませんので、手軽に脱ぐことができます。ローファーはビジネスシューズと言うよりは、学生が履くことが多いです。
30代のファッションで取り入れる場合は、休日のカジュアルファッションに用いられる事が多いです。
ビジネスシーンで履くべき革靴のデザインは?
ビジネスシーンにおいては、派手はデザインだと悪い意味で目立ってしまうので、デザイン的にはシンプルなものを選択するようにしましょう。
具体的なデザインとしては、ストレートチップやプレーントゥのようなシンプルなものであれば、どのような企業でも問題はありません。
デザインを重視して多少主張したいときは、ウイングチップやホールカットをはくようにすると良いでしょう。
素材で注意しておきたいのは、スウェードの靴です。カジュアルな印象が強まりますので、できれば履かないようにしましょう。
ビジネスシューツの色の選び方
ビジネスシューズの色は、デザインと同じく非常に重要な要素です。色のコーディネートが悪いと、靴が変に目立ってしまい、オシャレな雰囲気はなくなってしまいます。
基本的には、革靴の色はスーツの色に合わせるようにすると良いでしょう。ネイビーのスーツなら、黒や同じネイビーのビジネスシューズを履いておけば、違和感は一切ありません。ネイビーのスーツに、明るいブラウンのビジネスシューズを履いてしまうと、違和感が生じてしまいます。
コーディネートのコツは、色のトーンに合わせてビジネスシューズを履くということです。
ネイビーのスーツに暗めのブラウンを合わせれば、違和感は少なくなります。逆にスーツが明るいグレーだとすれば、靴も明るい色にすることでマッチします。
まとめ
ビジネスシューズの選び方はスーツとのコーディネートに合わせて「デザイン」と「色」で選ぶことになります。基本的なことを抑えて、コーディネートに合うものを選べるようにしましょう。
また、品質の良い革靴は大切に使えば10年近く履き続ける事も出来ます。「いいものを大切に扱って長く使う」事が、大人のファッションのポイントです。
革靴のお手入れについては下記をご参照ください。
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