僕もね、いい財布って高いものだと思っていた時期がありました。
キプリスの財布を実際に見て、そのあと値段を知った時に「え!?このクオリティでこんなに安くていいの?」って驚愕したんですよ…
良い革を丁寧に仕上げてるからより高くなるんだという先入観が壊れた瞬間でしたね。ええ。
ということで、今回はコスパ最強の日本製革財布ブランド「キプリス」をご紹介します。
CYPRIS(キプリス)はメンズ財布が有名!
百貨店などでよく見かけるキプリス。紳士財布コーナーに行くと大体置いています。
とはいえ百貨店ではキプリス名義でなく、いろんな名前で置かれているので目にしていても気が付かない人もいるかもしれません。
よーく見ると名前のところに小さく書いてたりするんですけどね。
販売のところに「株式会社モルフォ」って書いてると、ほぼキプリスの財布なんですよー。
株式会社モルフォが展開しているブランドだよ
キプリスというブランドは、株式会社モルフォの展開しているブランドの1つです。
僕はモルフォって聞いたら、モルフォ蝶やポケモンのモルフォンが出てきちゃうんですよね。笑
でもその蝶のモルフォで正解なんです。
「一生愛せる、本質的価値のあるものづくり」を基本理念に、モルフォ蝶のように美しく輝けるようにという思いでつくられているみたいです。
また、キプリスのほかには、
- ノイインテレッセ
- ヘレナ
- エスクール
などがあります。
最近はノイインテレッセもよく見かけますね。
カーボンレザーが特徴的なので、ノイはひと目見たらわかります。
キプリスの特徴
手頃な価格で高品質というブランドは革業界には少ないので「コスパの良い革財布が欲しい」と思ったらキプリス一択でいいでしょう。
品質の良さと技術の高さが認められて、全国の百貨店でも取り扱われているほどなんです。
これといって取り立てるような部分もあまりないように見えますが、堅実なモノづくりをしているのでポイントを紹介します。
キプリスの技術は日本一ぃぃぃ!
あまり知られていませんが、日本皮革産業連合の主催する「皮革技術の認定資格」というものがあります。
そして、その1級資格を持っているのは全国でも12人しかいません。
そのうち7名もの職人の方がCypris(キプリス)の工房に在籍しているんです!
1級を取得している人の半数以上がキプリスにいるって凄くないですか!?ヤバくないですか?
そういうのをサラッとやっちゃうのがキプリスなんですね。
そんな技術の一部をご紹介
縫製もさることながら、注目して頂きたいのが財布の角。
ヘリ返しをまとめたこの部分の名前を「菊寄せ」というのですが、この部分を仕上げるのがとても難しいみたいなんですよね。
下手なブランドだとこの部分のシワが大きかったり、しっかりとくっついていなかったりしているものもあります。
ですが、キプリスはこういう細かいところも丁寧に仕上がっているんです。
一部分だけ見ればほんの少しの差ですが、こういうのが何箇所も重なってきて大きな差になるんです。
もしキプリスの財布を手に取る機会があればアラ探しをしてみてください。マジで見つからないので!
もちろんメイドインジャパン!
これは当たり前ですね。日本一の技術とかいいながら国外製だったらツッコミどころ満載ですもんね。
キプリスは日本製で、財布にも「made in JAPAN」の刻印がバッチリ打たれています。
安心して使えて、人前に出しても恥ずかしくないクオリティです。
ていうか、「日本製の何が良いの」ってよく聞かれるんですけど、検品が良いんですよ。
海外のやつは、使えるならOK!の精神で販路に載っちゃいますから。
独自機構ハニーセルの近未来感がすごい
ハニーセルとは、写真の通り蜂の巣のような形をしたカード入れのこと。
こんな形のカード入れは初めて見たって方も多いと思うのですが、それもそのはず。
実はこのハニーセル、株式会社モルフォが特許をとっているので、モルフォ社製品にしか使えないデザインなんです!
開いた瞬間にカードをひと目で把握できて使いやすいのが特徴で、ダイヤ型に開いたカードポケットは、カードの中央に空間ができるため指で摘みやすくなっています。
男性だけではなく、ネイルしている女性にとってもカードを取り出す時にメチャクチャ便利なんですよね。
「はっ!これはガッツリネイルしてるキャバ嬢にプレゼントしたら絶対に重宝されるやん!」
って思ったけど自分の心の中だけに留めておきますね。どうせハイブラの方が喜ぶだろうし。。。
レディースもあるよ
あ、プレゼントで思い出したので追記しときますね!笑
キプリスはメンズの革財布として有名なんですが、シリーズの中でレディースも展開されています。
メンズよりも色が明るく、女性らしいバリエーションのものが多いんです。
ハニーセルが付いている長財布も1万円代~で何種類もあるので、気に入ったものがあればお揃いで使ってみるのもありですね。
キプリスのおすすめメンズ財布
キプリスは財布のシリーズ展開が多種多様にわたります。
たくさん紹介したい商品があるんですけど、長くなるのでここでは代表的な財布だけをピックアップしますね。
今回の趣旨にあった「コスパのいい財布」を中心に色々とおすすめを紹介していきましょう。
もし、もっとカジュアルなのがいいという方はレディースから探してみるともしかすると欲しい財布が見つかるかもしれません。
キプリスのラウンドファスナー
キプリスで人気が高いのはラウンドファスナーです。
理由はもちろん、前述したハニーセルが付いているから!長財布や二つ折り財布には無いんですよね。
ラウンドファスナー以外には付いていないので、ハニーセルが良いと思ったらラウンドファスナー一択。
種類に関しては、ヌメ革も、クロム革も、コードバンも、バリエーションがメチャクチャ豊富なので、公式サイトで自分にあった財布を探してみるのオススメです。
個人的にはシラサギレザーが使われているものが好きです。
キプリスの長財布
社会人になったらひとつは持っておきたい革財布。
キプリスの長財布はスタンダードな形なので、革財布が初めてでも使いやすくて素晴らしい!
縫製もきれいですし革財布入門にもってこいです。手を出しやすい価格帯なのも嬉しいですよね。
おすすめは、シラサギレザーとシルキーキップ。前者は硬く、後者は柔らかい革質になります。
キプリスの二つ折り財布
キプリスの中で一番種類の多いのがこの二つ折り財布。
最近はICカードや電子決済の普及で財布が小さくなっている傾向があるので、二つ折り財布で十分だという人が増えてきているのも原因になっているのかも。
また、革は使えば使うほど経年変化(エイジング)します。
とくに二つ折り財布はポケットに入れてガシガシ使うので、革の変化を楽しみたい方にもおすすめですよ。
黒桟革を使用した「極シリーズ」
コスパ最強というわけではありませんが、キプリスにはこんな財布も取り扱っています。
黒桟革(くろざんかく)というのは、戦国時代に甲冑や武具に使用されていたものを、姫路のタンナーさんが現代風にアレンジして作った革のことです。
つまり、この革はほぼ「甲冑」です。「鎧」なのです。「武具」なのです!
さらになんと、表面が黒く見えているのは革のシボではなくて漆なんですよ。
で、本漆を何度も塗り重ねて作っているので、革と漆がガッチリくっついている!という変態っぷり。
どこのタンナーさんが作っているのかは忘れましたが、姫路のレザーフェスティバルでも一角を占拠するぐらい力を入れていました。
値段は少し張りますが、戦う男って感じがしてメチャクチャカッコいいですよね!
風合いが美しい「漆シリーズ」
漆塗りの伝統技術を活かし、革に加工した「jaCHROレザー(ジャックロレザー)」。
塗師が一つひとつ手作業で漆を塗り上げて加工しています。
こちらも黒桟革と同じく漆塗りの革ですが、あちらと比べると随分おとなしい見た目ですね。
漆は硬くなるため、革などの柔らかい素材に塗ると割れてしまいます。ですが、ジャックロレザーはその割れが起きないよう特殊な技法で加工されているそうです。
日本ならではの技術で、漆特有の色合いと風合いのあるグラデーションがなんとも言えない美しさですよね。
こっちもいいなぁ。
キプリスのまとめ
いかがでしたか?
キプリス(Cypris)は革財布の初心者から上級者まで幅広く愛されているブランドです。
ハイブランドにも引けをとらない縫製技術と、質実剛健なキプリス特有の風合いを楽しむことが出
ちなみに、キプリスの最上級は「キプリスコレクション」です。懐に余裕がないときに見ると目に毒なので気をつけて!
ほかにもシリーズがたくさんあるので、色々と眺めてみると楽しいですよ。