1906年創業し、3代に渡りその技術を受け継いで来た「革包司 博庵(かわほうし ひろあん)」。
革の加工技術だけではなく、技術と知識を兼ね備えて作られた革財布は本物志向の方にピッタリなのです。
手にとって見ればわかりますが、信じられないぐらいの薄さ、そしてカッコよさ。
ということで今回は、博庵のブランド「MAISON de HIROAN(メゾンドヒロアン)」について詳しい説明と、オススメの財布を紹介していきますね。
MAISON de HIROANの特徴
革包司博庵が分かるようにパッとまとめてみました。
- 三世代続いた財布メーカーが仕上げる匠の技が楽しめる!
- 革包司博庵のオンラインショップが「メゾンドヒロアン」
- 使っている革は姫路レザーがメイン
- 薄い革にこだわっているブランド
- 楽天でも買える
革包司博庵の良さはなんと言っても「革の薄さ」と「細部にまでこだわった加工技術」です。
薄い革を使っているので加工が難しいはずなのにしっかりとこだわっているのが革包司博庵の凄いところなんですよね。
革包司博庵(メゾンドヒロアン)のこだわり
ヒロアンの技術が凄い!と一言でいってもなかなか伝わらないと思うので順番に説明していきますね。
ここまでやってるブランドはなかなかないですよ。
ベタ貼り
ヒロアンの代名詞でもある薄い革を作り上げているのがこの技法。
薄さ0.4〜0.6mmの革を繊維を方向を変えて貼り合わせることで薄さだけでなく、しっかりとした強度を持った薄い革を作り上げています。
2枚の革だったとは思えないほど丁寧に貼り合わせているんですが、この技術は手間暇がかかるのでほとんどのブランドでは取り入れられていません。
ベタ貼りをしているブランドはヒロアンとファーロぐらいですね。
どちらも革が薄く使いやすいブランドだと思います。
本磨き
本磨きというのは、革を切った後に裁断部(切り目)に施す処理のことです。
簡単に説明すると、切り目を磨いてツヤを出すことで、見た目だけではなく耐久性も上がるという技術。
ヌメ革を使ったレザークラフトなどでよく耳にする言葉なのですが、革包司博庵ではクロム鞣し革でも独自のコバを磨く技術を施しています。
クロム鞣し革の安い財布でよく見るゴム引きとは違って、ツヤのある革本来のコバを楽しむことができますよ。
ヘリの後切り
先程は革の切り口「コバ」について説明しましたが、切り口を内側に折り返して裁縫する「ヘリ返し」という技術もあります。
ヘリ返しは、折り返して縫製したら終わりではないのが革包司博庵。
縫製した後の糸ギリギリまで余分な革を切り落としているんです。
財布の内側のヘリ返しの部分を触ってたら、ペラペラと引っかかって鬱陶しい!って経験があるのでこれはとても嬉しいです。笑
一般的なブランドは先にヘリを切ってから縫い合わせるのですが、それだと縫いしろが出てしまう。
その縫いしろすら余分な革として、しっかりと糸に合わせて縫製後に切り落とすというのが博庵なんです。
これが博庵の美学。革マニアにはたまらないでしょうね。
博庵で使われている革
革包司博庵で使われている革は主に3種類
- 姫路レザーのクロム鞣し革
- 「渋鞣し」と呼んでいる植物タンニンなめし革
- 最近はアルピナレザーが人気
さらに博庵で使用されている植物タンニン鞣し革の99%が水染めで着色しているそうです。
顔料染めには顔料染めの良さがあるんですが、塗膜が厚くなるため革本来の表情が楽しめないですから。
せっかく細部にこだわって作っているので、革の良さを感じて欲しいという信念が感じられます。
これがまたスーツに似合うんですよね。
MAISON de HIROANのメンズ財布紹介
冒頭でもチラッとお話しましたが、革包司博庵=MAISON de HIROAN(メゾンドヒロアン)です。
財布にも「MAISON de HIROAN」と刻印されているので、こちらの名前の方が認知度が高いと思います。
そんなわけで、メゾンドヒロアンの財布を一気に紹介していきますね。
HIROAN アルピナレザー ファスナー付き 長財布
サイズ | 約 縦9cm×19cm 厚さ1.5cm |
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札入れ | 1個 |
小銭入れ | 1個 |
カード入れ | 6個 |
フリーポケット | 1個 |
素材 | イタリア産牛革/ポリエステル(ジャガード織) |
原産国 | 日本 |
価格 | 34,560円(税込) |
イタリアはオーバーロード社のオリジナルレザー「アルピナレザー」。
ほんとイタリア産のレザーは発色がとっても綺麗ですよね。
カラーバリエーションは4種類。
- ブラック
- ネイビー
- チョコ
- オレンジ
厚さは1.5cmと、長財布としてはかなり薄いです。
スーツの胸ポケットに入れても膨らみにくいのがいいですよね。
HIROAN ブライドルレザー 長財布
サイズ | 約 縦9cm×19cm 厚さ1.5cm |
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札入れ | 1個 |
小銭入れ | 1個 |
カード入れ | 6個 |
フリーポケット | 1個 |
素材 | 牛革/ポリエステル(ジャガード織) |
原産国 | 日本 |
価格 | 33,000円(税抜) |
ブライドルレザーファンの皆さん、おまたせしました!数は少ないですが、メゾン ド ヒロアンにもブライドルレザーの取り扱いがあります。
ブライドルレザーの特徴は革にたっぷりと染み込んだロウ。一般的な革財布よりも水に強くて堅牢な革です。
ヒロアンの縫製技術で加工されたブライドルレザーは高級感が段違いですね。
縫い目やコバがしっかりとしているから、いつでも質実な印象を与えてくれます。
エイジングもかなり楽しみな逸品です。
HIROAN 二つ折り財布
サイズ | 約 9.5cm×11.3cm 厚さ2.5cm |
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札入れ | 1個 |
小銭入れ | 1個 |
カード入れ | 6個 |
フリーポケット | 1個 |
素材 | 渋鞣しボーテッドレザー |
原産国 | 日本 |
価格 | 31,500円(税込) |
みなさんが普段、札入れを開いた時に目にするのは革の裏地や内装の革だと思うんですが、この財布は違います。
ベタ貼りをしているので、この財布の札入れは革の表面と同じ革となっています。
表面と同じ革を裏面でも採用しても厚くならないのベタ貼りのいいところですね。
さらに先程紹介した「ヘリの後切り」のおかげでとってもスタイリッシュに仕上がっていますよね。
普通だったらもっとゴチャゴチャしていてもいいはずなんですが、そういった「雑さ」が一切見受けられないのがヒロアンの技術力なんでしょうね。
HIROAN 小銭入れ
サイズ | 約 9cm×6cm 厚さ2.5cm |
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小銭入れ | 1個 |
素材 | 牛革(ボーテッドレザー) |
原産国 | 日本 |
価格 | 10,100円(税込) |
これ凄いですよ!
なんとこれ、ベタ貼りで張り合わせた革1枚を折り紙のように作り上げているんです!
裏表がなく、とても堅牢なベタ貼り革だから出来ることですね。なかなかおもしろい。
1枚革を折り曲げてポケットを作るので多少の厚みがあるのと、使うにはちょっとだけ慣れが必要ですね。
これ持ってたら、居酒屋なんかでちょっとした話のネタにもなりそうです。笑
メゾン ド ヒロアンの名刺入れ
サイズ | 約 11cm×7.3cm 厚さ1.2cm |
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ポケット | 5個 |
素材 | 渋鞣しボーテッドレザー |
原産国 | 日本 |
価格 | 15,100円(税込) |
シンプルイズベストなヒロアンの技術がギュッと詰まった名刺入れです。
一般的な名刺はたくさんカードが入るようにマチがあるのですがそのマチが無いのでその分薄くなっています。
名刺があまり入らないですが、「これくらいが丁度いい」という人にはとても人気の名刺入れです。
僕はたくさん名刺が入ってた厚い名刺入れを使っている人よりも、薄い名刺入れを使っている人の方がスマートに見えちゃうんですよね。
仕事柄一度にたくさんの人と交換することがあるので、自然と大容量の名刺入れを選んでしまうんですが。笑
いつかは薄い名刺入れをサラッと使いこなせる男になるぞー。
HIROAN アルピナ キーケース
サイズ | 約 6cm×10cm 厚さ2cm |
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キーチェーン | 5個 |
素材 | アルピナレザー |
原産国 | 日本 |
価格 | 14,000円(税抜) |
ヒロアンの手掛ける革の薄さと強さを一番実感できるのは、実はキーケースじゃないかと思っています。笑
見てください、この薄さ。
革のキーケースって、革の厚みで膨らみがちなんですがそんな心配ないほどの薄さです。
内側にポケットがひとつ付いてるとは思えないですよね。
ベタ貼りの革ってここまで薄くてカッコいいんだって再認識しました。
まとめ
ビジネスユースにもってこいのメゾンドヒロアン。
最近は「薄い財布」が流行っていますが、僕としては「革の薄さ」にも目を向けて見てほしいですね。
ちなみに、メゾンドヒロアンの商品は百貨店などでも取り扱っていますが、どこの店舗にどの財布があるかは分からないので、楽天で探すのがおすすめですよ。