【コードバンの基礎知識】革の特徴とエイジング・注意点について解説します

コードバンの財布の説明画像

コードバンの光沢や質感は牛革とは異なり、馬革独特の雰囲気があるんです。

革好きの方にとって、コードバンは憧れの革でいつかは手に入れたいなって思っている方も多いはず!

そんなコードバンの良いところ、悪いところ、牛革との違いを徹底的に解説していきたいと思います。

コードバンの基礎知識

コードバンの革の画像

「コードバンは馬の革なんだよ」革に興味があるあなたなら、これくらいなら知っていると思うのですが、もう少し詳しく、コードバンの基本的なところを説明していきたいと思いますね!

コードバンは貴重な革!

コードバンは食肉用として飼われている農耕馬のお尻から取れる革。

普通の馬のお尻から取れる革では無いのがポイントです!

しかしながら、近年は農耕馬自体の数が年々減ってきており、コードバンの数も減少しているようです。

そのため値段も上がってきていますね。

革は基本的に食肉の副産物として生産されているものなので、革のために農耕馬を育てることもありませんからね。

いつかコードバンを入手したいなと考えているなら、早めに手に入れることをオススメします。

銀付き革ではない!

一般的な革には表面と裏面がありますよね。

この業界では表面を銀面(ぎんめん)、裏面は床面(とこめん)と呼んでいるんですが、コードバンにはこの銀面がありません。

ヌメ革のような普通の革は、銀面が一番強い層なのですが、コードバンは銀面から数ミリ下にある「コードバン層」と呼ばれる層の方が丈夫なので、銀面を削ぎ落としています。

そして、このコードバン層を持っている馬が、先程説明した一部の農耕馬だけなので、希少性が高いわけなんですよ。

コードバンの特徴と弱点

コードバンのキズ、水ぶくれの画像

次は、革としての特徴を説明していきたいと思います。

キズに弱い!?

コードバンは革の中でも最高クラスの強度と言われています。

強度だけで言えば牛革の3倍の強度を持っているんです!

ですが表面は光沢を持ち滑らかなので、どうしてもキズが付きやすくて目立ちます。

キズが付いてしまったら、クリームを使って手入れすることで目立たなくはなりますが、傷を完全に消すことは難しいです。

それもアジだという心構えと大切に扱うことが大事ですね。

水にも弱い!!

コードバンは耐水性がなく、水滴が当たればその部分に水ぶくれが出来てしまいます。

高級だからこそ大切に扱わないといけないのが革の世界ですね。

他の種類の革でも水には注意しないと行けないのですが、コードバンは更に注意が必要。

「ちょっとシミができた」とかそういうレベルの話ではないので、初心者向きではないと言われるわけですね。

後述で、水ぶくれが出来たときの対処法を記載しますので是非ごらんください。

コードバンのエイジングは革の中でもトップレベル!

コードバンの天敵である「キズ」や「水滴」から守りぬき、メンテナンスをしっかりとしたその先に待っているのは革界ではトップクラスの経年変化!

コードバンのエイジングは牛革と違って、独特の光沢がでてきます。

この輝きこそコードバンの真骨頂といっても過言ではないでしょう。

牛革でも、銀面を削ってロウを染み込ませたブライドルレザーもエイジングによって光沢を帯びるのですが、ブライドルレザーの光沢とは比べ物にならないくらいヌルっと輝きます。

エイジングにはそれなりに時間がかかりますが、大切に扱った先に待っている勲章のようなものなので楽しみになりますよね!

同じコードバンでも値段が違うのはなぜ?

一言でコードバンと言っても価格帯が大きく違うことに疑問を感じた方も多いのでしょうか?

全面コードバンだと値段が2倍!

一般的な財布は、表面と内側の素材が違って、内側はヌメ革みたいな財布が多いですよね。

ですが、財布によっては表面も内側も全面コードバンになってることがあります。

これは当然値段も上がります。

全面コードバン…

雰囲気も出るので凄く憧れるんですが、10万円台になってくると手が出せないですよねー….

コードバンのピット鞣しができるのは世界で2社だけ!

革を鞣す時の手法として「ピット鞣し」と「ドラム鞣し」の2種類の鞣し方がありますね。

ピット鞣しは設備が難しく、現在の革業界ではドラム鞣しが主流なんですが、コードバンを鞣せるタンナーさんは世界で2社しか無いと言われています。

それがアメリカの「ホーウィン社」と日本の「新喜皮革」だけなんです!

ピット鞣しには時間と場所が必要なので当然高価になってしまいますよね。

特にホーウィン社の商標である「シェルコードバン」は鞣す工程でオイルを使っており、コードバンの最高級品だとも言われていますね!

コードバンの手入れ方法

コードバンのお手入れの画像

コードバンは水に弱く、キズが付きやすい、牛革と比べてもデリケートな素材ですが、手入れはそこまで難しくありません。

乾きに注意が必要なので、革が乾燥してきたなと思ったら、クリームを薄く塗って、柔らかい布やネルなどで拭き上げるのが良いでしょう。

心配ならコードバン用のクリームを使おう

表面(銀面)がない革なので、クリームを塗りすぎると荒れてしまう可能性があります。

できる限り薄くまんべんなく塗っていきましょう。

コードバン専用のクリームもありますので、大切に扱いたい方はそういったクリームを塗るのがいいです。

オススメのワックスは「長谷革屋プロ仕様 コードバン用ワックス」です。

鞣し工場のコードバン専用ワックスなので間違いないと思います。

加脂と艶出し効果がバツグンなのでオススメです。

使い始めの手入れは肝心!

コードバンの財布を使い始めるときは、クリームかワックスで手入れをしましょう。

最低限の防水対策をすることをオススメします。。

ですがこの時に注意することが、防水スプレーは使わないということです。

コードバンに防水スプレーをかけてもスプレーの効果が薄かったり、逆に光沢がなくなってしまうこともあるようです。

コードバンには水が大敵という理由が分かりますね。

防水スプレーが使えない革なので、水には最新の注意を払わなければなりませんね。

水ぶくれが出来た場合は?

まず、水ぶくれが出来ないように水分や汗からは遠ざける。

水滴が付いてしまったらすぐに乾いた布などで吸い取る。

これを徹底してください。

もし、これでも水滴が付いてしまったら。。。

一度全部水で濡らしてしまうという方法もあるようですが、素人の方にはオススメしません。

軽度の水ぶくれなどの場合は、「レザースティック」を使うのがいいと言われています。

ザラ付いた部分や、水ぶくれの段差部分に押しあてて擦ることで、起きてしまった繊維を寝かせることで、目立たなくなるようですね。

ただ、この商品は水牛の角で出来ているのでお値段が高めです。(水牛の角じゃないとだめなのかな…?笑)

大切な財布なら専門店に持っていった方が断然安心感はありますね!

コードバンの財布はどこで買える?

コードバンはその希少性から、特定のブランドでないと手に入れることが出来ません。

この5つのブランドがコードバンを扱っている有名ブランドです。

まとめ

コードバンの財布の画像

最後にコードバンのポイントをまとめたいと思います!

  • 農耕馬のお尻の革を使った革
  • 生産が縮小していて希少性が高い
  • 鞣し方やブランドによって価格が違う
  • 水に弱い
  • キズにも弱い
  • 防水スプレーは使わない
  • ただしエイジングは革の中でも最高の輝き

この辺りでしょうか!

扱いは難しいんですが、使っているだけでオシャレで、経年変化もカッコいいですもんね。

革財布の最高峰コードバン。

年々希少性は上がってきているので「いつか絶対に欲しい!」という方は早めに手に入れることをオススメします。