2019年に発売されたココマイスターの新しい編み込み財布「ポンテマットーネ」。
今まで編み込みのマットーネは存在していましたが、内装に高級皮革を使用することでより上品に仕上がっています。
ぶっちゃけると、内装がヌメ革のときは汚れが気になる人も多かったはず。
ということで、外はエイジングが楽しめて、内装はオシャレに、というダブルで美味しい財布になっているわけですね。
今回はそんなポンテマットーネを、「ココマイスターから出ているほかの編み込み財布との違いを」含めて紹介していきたいと思います。
ポンテマットーネとマットーネとの違い
先にマットーネシリーズとポンテマットーネシリーズとの違いを説明していきますね。
ザックリいうと内装に使われている革の種類が違うだけです。
- マットーネ:エイジング重視のヌメ革
- ポンテマットーネ:エイジングさせないアマンデルレザー
従来のマットーネはナチュラルカラーのヌメ革が使われているおかげで日焼けしたり汚れに弱い部分がありました。
ポンテマットーネは汚れに強い内装を使うことで、従来あった弱点を改良した形になります。
ファスナーのデザインと色も違うよ
これはラウンドファスナーや長財布などのファスナーが付いている財布同士の違いなんですが、
- マットーネはファスナーがゴールド
- ポンテマットーネはファスナーがシルバー
ファスナーの色でここまで変わるのか!というほど印象が違うのが面白いですね。
また、ほかにも引き手の種類が変わってきます。
- ポンテマットーネは外装にココマイスターロゴ入りの引き手、小銭入れ部分は鍵穴をイメージしたオリジナル引き手
- マットーネシリーズは革を使った引き手
をそれぞれ使用しているのが特徴。
どちらが良いとは言い切れませんので好みですね。
ただ、革のファスナー引手はボロボロになるので、長く使うつもりなら金属製のほうがいいかもしれません。
ポンテマットーネってどんな特徴があるの?
ということで、次は革質の話にいきましょう。
まずは外装の「マットーネレザー」を紹介しますね。
イタリアのトスカーナ地方に伝わる「バケッタ製法」という1000年以上の歴史を誇る伝統的な手法で作られた革なんです。
ゆっくりと時間をかけて植物タンニンでなめし、通常よりも長い時間オイルを染み込ませたイタリアンレザー。
「ここまで手間暇かける意味ってなんなの?」
っていわれると、バケッタ製法で作られた革は、風合いとエイジングが素晴らしいからなんですよね。
僕もマットーネを1つ持っていますが、かなりいい色になっていますよ。どこかのタイミングで紹介しますね。
編み込み革のコダワリ
そんな伝統的手法で作られたマットーネを日本の職人の手で丁寧に編み込んで出来上がったレザーを外装に使用したのが、
ただ編み込んでいるのではなく、革の特性を活かして編み込みのチェックひとつひとつの色がグラデーションになっているんですよね。
グラデーションチェックと呼ばれているのですが、これにより経年変化も深みのある色合いになるということです。
さらにエイジングで革一枚一枚の色が濃く変わってくるので、グラデーションがますますカッコよくなります。
ポンテマットーネの内装は「アマンデルレザー」
アマンデルレザーはシットリした手触りの革です。実際に触ってみると繊細な触り心地の良さに驚くはず。
そして、ココマイスター公式によると「ベルギーで1800年代から創業している老舗タンナーのアマンデルレザー」を使用していると書いかれています。
そう、ベルギーで1800年代創業の有名なタンナーといえば「マシュア社」しかありません!
このマシュア社は本当に革マニア好みの良い革を作るんですよ(僕もルガトショルダーという革で財布を作ったことがあります)。
ココマイスターでは、コードバンシリーズの内装にもアマンデルレザーを採用されているほど信頼されている革なんですよ。
小話:アマンデルレザーはヌメ革?クロム革?
店舗に伺ったときに店員さんがクロム革言っていましたが、ほかのブログなどではヌメ革として紹介されています。
たしかにマシュア社はヌメ革が得意ですが、それでも従業員数130人を超える大きなタンナーなので、クロム鞣しも作っているはず。
手触りや薄さから僕もクロム革だと思っていましたが、うーん。。。
だれか真相が分かったら教えてください!
ココマイスターの編み込み財布は種類が多いよ
じつはココマイスターには3種類の編み込み財布があります。
- マットーネシリーズ
- ポンテマットーネシリーズ
- ザオークバーグシリーズ
これ全て編み込み財布なんですが、どれも印象がぜんぜん違うのでポンテマットーネ以外の2シリーズも簡単に説明していきますね。
マットーネシリーズ
ココマイスターが販売する編み込み財布の中で、最もスタンダードなのが「マットーネシリーズ」です。
外装は同じマットーネですが、内装はヌメ革を使用したカジュアルなのが特徴ですね。
また、織り込んでいない一枚革のマットーネもありますよ。
ザオークバーク
大迫力な見た目の「ザオークバークシリーズ」。
とても丈夫な革を極太に編み込んだ財布なので、マットーネとは全然質感が違います。
少し変わった編み込み財布が欲しい方にはこちらがおすすめですよ。
▼ザオークバークの記事はこちら
【ココマイスター】「ザオークバーク」の極太編みレザーが最高にマニアックで好き!
ポンテマットーネのメンズ財布紹介
さて、ここからはポンテマットーネの財布を紹介していきますね。
垂涎のグラデーションチェックと、マットーネの革自身が本来持っているエイジング力が相まって貫禄が出てきます。
お手入れもそこまで難しくないので、しっかりとメンテナンスさせてあげると最高の相棒になってくれますよ。
ドクトゥス セパレート型ラウンド長財布
サイズ | 11.5×21.1cm 厚さ2.3cm |
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札入れ | 2個 |
小銭入れ | 1個 |
カードポケット | 18個 |
フリーポケット | 2個 |
素材 | 本体:織り込みマットーネ 内装:アマンデルレザー/ヌメ革 |
重さ | 約282g |
価格 | 64,100円(税込) |
ココマイスターでは2019年頃から180度開くセパレート型のラウンドウォレットを多く見るようになりましたね。
というわけで、こちらも例に漏れず通常のラウンドファスナーよりも多く収納できる大型のラウンドファスナーウォレット。
トラベルウォレットのように使える財布で高級皮革を使ったものは少ないので、探している人もいたのではないでしょうか。
内装のアマンデルレザーもガッツリ楽しめる最高の仕様です。
ただし、公式サイトではスマホがすっぽり入ると書いていますが、スマホケースを付けていたらかなりキツめなので注意をしてくださいね。
使い方次第では最高の相棒になりますよ。
インペリウム ラージラウンドファスナー
サイズ | 10.2×19.2cm 厚さ3cm |
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札入れ | 2個 |
小銭入れ | 1個 |
カードポケット | 8個 |
フリーポケット | 1個 |
素材 | 本体:織り込みマットーネ 内装:アマンデルレザー/ヌメ革 |
重さ | 約235g |
価格 | 53,600円(税込) |
革にハリ感のあるエイジングを求めるならラウンドファスナーですよね。
織り込んだレザーはアタリが出やすいので、自分の使い方に沿った経年変化をしてくれます。
入れたカードの枚数に応じてカッコよくエイジングが楽しめますよ。
ちなみにポンテマットーネシリーズは、ココマイスターでは珍しく大小2種類のラウンドファスナー財布が存在するんです。
この次はもう一つの小さい(通常タイプ)ラウンドファスナーを紹介しますね。
グラディウス ミディアムラウンドファスナー
サイズ | 10×19cm 厚さ2.3cm |
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札入れ | 2個 |
小銭入れ | 1個 |
カードポケット | 8個 |
フリーポケット | 2個 |
素材 | 本体:織り込みマットーネ 内装:アマンデルレザー/ヌメ革 |
重さ | 約158g |
価格 | 46,800円(税込) |
インペリウムと比べて見た目は同じなんですが、ひとまわり小さくなったラウンドファスナーです。
というか、先ほどのインペリウムのサイズが大きいだけなんですけどね。
厚みも7mmほど薄くて軽くなっているので、スーツのポケットに入れる方はこちらがおすすめだと思いますよ。
カラーバリエーションもインペリウムは5色なんですが、グラディウスは8色から選べます。
普段使いにはこちらがオススメです。
クルトゥーラ メンズ長財布
サイズ | 9.5×19cm 厚さ2.5cm |
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札入れ | 1個 |
小銭入れ | 1個 |
カードポケット | 14個 |
フリーポケット | 2個 |
素材 | 本体:織り込みマットーネ 内装:アマンデルレザー |
重さ | 約140g |
価格 | 44,500円(税込) |
革が柔らかくて使いやすい長財布のクルトゥーラ。
内装の革の色がダーク系なので、全体的にモダンな印象を受けます。
やはり編み込みマットーネとアマンデルレザーの組み合わせは高級感があって最高ですね。
外装もダーク系カラーにするとさらに高級感が上がってオシャレになります。
スーツの内ポケットに似合う財布ナンバーワンでしょう!
ディーミディウム 二つ折り財布
サイズ | 9.3×11cm 厚さ3cm |
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札入れ | 2個 |
小銭入れ | 1個 |
カードポケット | 6個 |
フリーポケット | 1個 |
素材 | 本体:織り込みマットーネ 内装:アマンデルレザー/ヌメ革 |
重さ | 約88g |
価格 | 38,600円(税込) |
ポンテマットーネの繊細さが一番実感できるのが、この二つ折り財布。
内装のアマンデルレザーが濃い色なので汚れを気にせず使えるのがいいですよね。
二つ折り財布はガンガン使ってエイジングさせるとカッコよくなります。
マットーネのアタリと色の変化を思いっきり楽しんでください。
まとめ
個人的な意見なのですが、通常のマットーネとポンテマットーネどっちがいいか?と聞かれたら絶対にポンテマットーネを選びます。
グラデーションチェックも良いのですが、なんといっても内装のアマンデルレザーが楽しめるというのが大きいですもんね。
編み込みのレザーは黒だと高級感、ブラウン系だとクラシック感やモダンなイメージが際立つので選ぶ色によっても印象がグッと変わります。
自分が使いたいシーンに合わせて選んでみてください。