手作業で作られたこだわりの財布、コードバン専門ブランド「無二」

無二のコードバン長財布

無二(ムニ)の財布は、

  • 新喜皮革のコードバンを使ったブランド
  • 職人が一人で、手作業で作っている
  • ミシンと手縫いを組み合わせている
  • 型崩れしにくく、綺麗にエイジングする
  • シンプルで飽きないデザイン

といった特徴を持ったファクトリーブランドです。

新しいブランドなので聞いたことがない人も多いと思いますが、日本製の財布を探しているなら一度覗いてみてください。

かなりマニアックな内容で革マニアもニッコリですよ。

無二の公式サイトはこちら

 

無二の財布の特徴

無二の長財布

  • 2015年に宮崎泰二が設立したプレミアムレザーブランド
  • コードバンの財布を中心とした革小物を製作
  • すべて一人の手で作られたこだわりの革財布が大人気

チョビ助

革一筋の職人が作る唯一無二のブランドだよ

唯一無二なので「無二」・・・。

ネーミングが安直で敬遠してましたが、どうしてなかなか、めちゃカッコいいんですよね。

グサッと刺さる作り手のコダワリ。

これこそファクトリーブランドの真骨頂でしょう。

 

全工程をすべて一人でおこなっているよ

無二の製品は、革の選別から加工、コバみがき、縫製などのすべての工程を製作者が一人で行っているんですよ。

現代では本当に珍しい職人気質な方ですよね。

コードバンの魅力を最大限に引き出すために、いままでの知識と技術を注ぎ込んでいる感じがたまりません。

 

製作者のプロフィール

石川県に生まれ、高校卒業から革一筋で生きている宮崎泰二さん。

大阪で誕生したレザーブランド「カクタスレザー」やタンニンなめしの牛革ブランド「ハッシュレザー」、石川県の「革工房ナチュラル」などに携わり、2015年にコードバン専門ブランド「無二」を立ち上げました。

僕も宮崎さんのTwitterブログを拝見しているのですが、革に対する愛情がとても伝わってくるんですよね。

 

コードバンにこだわった職人技

無二の財布の縫製

ここからは無二の財布の特徴を解説していきますね。

一人で一貫して作るということは、その財布の特徴や革質をすべて理解しているということ。

革だけではなく縫製糸やファスナーなど、全てにこだわりを持って製作されています。

 

外装には新喜皮革のコードバンを使用

無二の財布で使用している外装の革は、世界でも2社しかないといわれているコードバンを作れるタンナー「新喜皮革」のものを使用しています。

コードバン好きな人が「新喜皮革」と聞けば、手放しで褒める人がいるほど信頼できるタンナーです。もはや説明不要。

新喜皮革のコードバンは、革になるまでに10ヶ月以上の月日を費やして出来上がるんです。(工場に行ったことがあるけど壮観でした。笑)

さらにその革を宮崎さんが選別し、財布にふさわしい部分を選定しています。

 

内装革にも職人のこだわりが

内装の革にはタンニン鞣しの国産のサドルレザーを使用しています。

内装革としてのハリとツヤだけではなく、コードバンと合わせたときの質感、エイジングも考えられて選んでいます。

大量生産系の財布だとコストを意識して内装にこだわりがない財布もありますが、無二にはサドルレザーを使う理由がしっかりとあるんです。

ブランドにとらわれず、こだわりの財布が持ちたいという方には本当におすすめです。

 

手縫いとミシンを使い分け

「手作業で財布を作っています」とうたっている財布のメーカーも、縫製作業はミシンで縫うのが当たり前となってきていますよね。

ですが、無二の財布は違います。手縫いとミシン縫いを使い分けて作成されています。

革財布にとって、縫製はとても大切な工程なんです。

糸の色で財布の印象が変わり、縫製の均一性で美しさが変わります。縫製で財布の表情が決まるといっても過言ではないんですよね。

しかし、本来の目的である「耐久性」を忘れてはいけません。

コードバンの表情を引き立てたい財布にはミシンでしっかりと細い糸を縫い付ける。というようにこだわりが半端ないんですよね。

 

コバ磨きもこだわりが

ヤスリがけと磨き上げを何回も繰り返してツルツルと丸みのあるキレイな裁断面に仕上げる「コバ磨き」。

コードバンと内装の牛革は硬さが違うため、コバを削るのに技術が必要になります。

それを納得のいくまで磨き続けて最高のコバへと仕上げていくわけです。

僕は切り目磨きの財布が大好きなので、無二の財布には凄く共感が持てます。良いですよね、こういうコダワリ。

 

無二の財布はエイジングだけじゃない!

コードバンの醍醐味といえば、使えば使うほど革の味わいが深くなるエイジング。

染料で染め上げられたコードバンは、使うほどに光沢とツヤが増していきます。

しかし無二の財布は、ただエイジングするだけではありません。

革財布って何年も使っていくと、革が柔らかくヘタってしまうことがあるんですよね。

そういった点で、無二は「壊れない・ヘタれない」革財布を目指しているので、一般的な財布よりも形を保ったまま綺麗にエイジングしてくれるんですよね。

質のよい強くて綺麗にエイジングする財布を時間をかけて丁寧に作る、というのが無二の財布なんです。

 

無二の財布を紹介

無二には店舗がなく、取扱店はオンラインショップのみとなっています。

現在無二の財布は月間想定生産数の3倍の受注が続いているようで、生産が追いついていないようですね。

2019年の11月の段階で、完成予定が2020年9月以降という感じで10ヶ月待ちの商品もあるほどなんですよ。

公式サイトでは10ヶ月待ちではありますが、「メンズレザーストア」というオンラインストアでは無二の財布の取り扱いがある場合があります。

もしMens Leather Storeで販売中の財布を見かけたら本当にラッキーなので、欲しい方はすぐに買わないと10ヶ月待ちになってしまいますよ。

今回はメンズレザーストアで取り扱いのある無二のシリーズを紹介していきますね。

 

コードバン ラウンドジップ長財布

無二のラウンドファスナー長財布

無二のラウンドジップ長財布

サイズ 200×105mm 厚さ30mm
札入れ 2個
小銭入れ 1個
カードポケット 12個
マルチポケット(かぶせ両側) 2個
マルチポケット(小銭入れ両脇) 2個
素材 本体:コードバン
内装:サドルレザー(ヌメ) ※black × redのみイタリアンショルダー
価格 187,000円(税込)

無二の財布の中でも一番人気なのがこの財布。

ラウンドファスナー長財布はパーツや作業工程が一番のボリュームになるため製作に時間がかかるのですが、その分、無二のこだわりがたくさん詰まっている財布でもあります。

外装と内装を張り合わせる工程を手縫いでしっかりと縫い上げることで、ステッチのバラツキや緩みを押さえているんですね。

手作りだからこその温かみを感じることができるラウンドファスナーです。

こちらの財布を見てみる

 

コードバン 長財布(小銭入れ付)

無二のコードバン長財布

無二のコードバンの長財布

サイズ 190×98mm 厚さ23mm
札入れ 2個
小銭入れ 1個
カードポケット 10個
マルチポケット(かぶせ両側) 2個
素材 本体:コードバン
内装:サドルレザー(ヌメ) 
価格 132,000円(税込)

縫製とコバを楽しみたいなら長財布がおすすめです。

革が何重にも重なる部分はミシンでしっかりと縫い上げています。

僕のおすすめポイントは革の内装。個人的に念引きされた財布がすごく好きなんですよ。

革の強度という話だけではなく、念引きされた革財布って凄くオシャレに感じるんですよね。

無二のカードポケットは綺麗に念引きされているので、内装も長持ちしそうです。

こちらの財布を見てみる

 

コードバン 名刺入れ

無二のコードバン名刺入れ

サイズ 115×70mm 厚さ15mm
メインポケット(マチ付き) 1個
サブポケット 2個
素材 本体:コードバン
内装:サドルレザー(ヌメ) 
価格 52,800円(税込)

エイジングを楽しむために強度のあるシンプルな財布を作っている無二。

そんな無二の名刺入れも凄く使いやすそうで、飽きないデザインとなっていますね。

名刺入れによくある「入れづらい・取り出しずらい」をV字カットにすることで改善。

ここも綺麗に念引きされていてスタイリッシュですよね。

色んなコードバンの名刺入れを見てきましたが、トップクラスで使いやすそうな名刺入れです。

こちらの名刺入れを見てみる

まとめ

無二の長財布の制作過程

無二に興味をもった方は、まず宮崎さんのTwitterを見てみると凄く楽しめると思います。

手縫いをする前の画像や製作中の画像をツイートしてくれてたりするので、革が好きな方ならとてもおもしろいですよ。

ハンドメイドの良さを再確認できるはずです。

値段は高いけど、そのぶん満足できるブランドですね。

無二の公式サイトはこちら